僕が実際に基礎講座を学んでどう変わったのかを紹介していきたいと思います。前回の記事「基礎講座で学ぶこと」の内容にそって書いていきたいと思います。
自我状態を学んで
これを学ぶ前は、「批判的な考え方」や「思い込みをさも事実かのように話す事」が当たり前だと思っていました
これを学んで、「批判的な考え方は当たり前ではないこと」「受容的な考え方の方が心地良いこと」「冷静で客観的な状態が効果的なこと」「思い込みは事実ではないこと」を知りました。そして、今まで心地よくない心のループや、的外れな返答をしてたな…と気が付きました。これまで「当たり前だと思っていたことが当たり前ではない」と知ったときは結構衝撃的でした。いきなり全てを受け入れるのは難しかったので、とりあえずは「冷静な状態を意識していこう」と思いました。
今では、批判的になっていたら「あ…今、批判的になってる…」と自分の状態に気が付くことができ、「冷静になろう。そして、受容的になってみよう」と意識できるようになりました。そして、思い込みで話すことも無く、事実か分からない事は「~かもね」や「知らないものは知らない」と言えるようになりました。
ストロークを学んで
この学びをする前の僕は、自我状態のところでも書いたように批判的で、人を褒めたり認めたりしていませんでした。してないというより、「できなかった」という表現の方が正しい気がします。そして否定することは得意でした。
これを学んで、心地良いストロークを心がけようとしましたが、当時は本当に肯定するストロークを絞り出さないとできなかった為、まずは「とにかく否定しない事」を心がけました。
今では否定はほぼしなくなりましたし、褒めたり認めたりは少しできるようになり、増えてきました。まだまだ肯定するストロークに対して苦手意識はありますが、これからも少しずつ変化していき、「褒めたり認めるのが得意!」と言えるようになりたいですね。
それから、僕は昔からイタズラが結構好きで、相手が笑いながら「ちょっとー!」と言ってくるリアクションを見ると、とても楽しくなります。「なんでそんな事するの!?」と聞かれても理解していなかったので、「楽しいから」と答えていました。それが「なぜ怒られるような行動をとる人がいるのか」の部分でわかり、「そうゆう事だったのか!」と、理解しました。今ではイタズラをする事はほとんど無いですが、やっぱり好きなものは好きですね。ドッキリのテレビ番組はよく見ます。
ラケット感情・感情処理を学んで
元々感情が表に出ない僕は、恐怖や悲しみはもとより、楽しさもあまり感じませんでした。しかし、イライラやムッとする事は比較的多かったです。
ラケット感情を学んで、今までにイライラやムッとしていたのは、自分を理解してもらえない悲しさや寂しさなのかもしれない。と思いました。小さい頃に「男のくせにビービー泣くんじゃない!」と怒鳴られたのを思い出し、「悲しんではいけないと思い込んだのかもしれない」と思いました。
「感情は生きるうえで必要なものであり、男性とか関係なく悲しんでいいんだ」「泣いてもいいんだ」と知ったときは「もう我慢しなくていいんだ」「頑張らなくていいんだ」と、肩の荷がフッと下りた気がしました。
今では悲しみだけでなく、「楽しんでいいんだ」「笑っていいんだ」と自分に許可を出せるようになり、心から楽しめるようになりました。
心理ゲームを学んで
代表的な心理ゲームを学んで、「あ、これやってる気がする」と思ったのが「キック・ミー」です。
キック・ミーとは、親しくしていた人との仲が急に悪くなるゲームです。あまり面識がなくても周りからは「あの2人、仲いいな」と言われるほど仲良くなり、数日後には「何があった?」と言われるほど訳も分からず仲たがいをする。というものです。
キック・ミーを日本語で言うと「私を蹴って」です。色々な理由はありますが、主に「自分は誰からも好かれない」と無意識に思っている人が嫌われる事で「やっぱりそうなんだ」と好かれない事を確認するために、無意識に「仲良くなって自分から嫌いになる」を繰り返します。
僕の場合、仲良くなったら急に相手の嫌な部分が見えてしまい、僕が相手に接する態度が悪くなり、仲が悪くなる。という様な事が何度かありました。
これを学んで、相手の嫌な部分が見えるのは、「嫌な部分を探していたのかもしれない」「嫌いになろうと自分から仕向けていたのかもしれない」と思いました。それから時間をかけて冷静に考え、「誰からも好かれないとは思っている」しかし「好かれたいとは思ってない」そして「嫌われたいとも思ってない」という事に気が付き、「好かれないからといって、嫌われる必要はないんだ」という気付きを得て、「好きとか嫌いとかでなく、普通の関係を築けばいいんだ」という結論にいたりました。
今では、仲が悪くなる相手はほぼおらず、平穏に生活しています。もしかしたら、相手から嫌われているけど全然気が付いていないだけかもしれませんが、僕としてはとても気分が楽です。今でも好かれたいとはあまり思いませんが、以前より「仲がいいな~」と自然に思える相手が増えた気がします。
幼少期の決断を学んで
「どうして今の性格が形成されていったのか」や「一般的にこんな問題を抱えている人が多い」、「その原因はこういう出来事があることが多い」などを学ぶと「あ、この人はこういう体験があったのかな?」とか「この人に接するときは、ここに気を付けよう」と思うようになります。そして、自分に当てはめて考えた時は「こんな問題を持ってたんだ」とか「この場面では気を付けよう」となり、実際にその場面になれば「あ、これ、学んだやつだ…気を付けよう」とある程度対応できます。
実際に僕が学んだ後に気を付けようと思った事の一部をお伝えします。
- 僕は居ても居なくても世の中は何も変わらない。と自暴自棄になった事
- 自慢話ばかりをしてくる人と接するときは、過剰にリアクションせず冷静に対応した事
- 集団でいるときに、のけ者にされている感じがするのは気のせいだという事
- 自分自身の事を後回しにする人にはあまり頼み事をし過ぎず、適度にする事
- もう少しで完成というところで投げ出してしまう事
- 人を必要以上に疑う事
- 他の人の事が気になり「自分だけ楽しんで良いんだろうか」と思い、様々な事が楽しめない事
他にもありますが、多くなりそうなのでここまでにします。人に対しての気付きより、自分に対しての気付きの方が多いと思います。自分が気付いてない部分を沢山知る事ができました。そして、学んだ当時の僕では気が付けなかった事をしばらくして気付く事もあります。自分の成長に合わせてその時その時で理解できることは変わっていくものなので、これからも無理なく自分の問題と向き合っていこうと思います。
最後に
これまで書いたもの以外にも、「傾聴」という、話を聞く為の技法を学び、受容と共感ができるようになっり、日常会話の中でそれがとても役立っています。それまでは、話をするときに「何かアドバイスしなくちゃ」「間違いは否定しなくちゃ」と、無駄に頑張っていました。アドバイスが欲しい会話なら、今でも自分の意見を伝えますが、アドバイスを欲しがっていない会話や、共感して欲しいだけの会話には、この傾聴はとても役に立ちます。むしろ、傾聴で話している方が楽ですね。
今まで書いた中で様々な気付きがありました。ひとつひとつはとても些細なことですが、その積み重ねのおかげで、学ぶ前に比べてとても「生きるのが楽」になりました。
そして、勉強仲間ができたことも「この学びを始めて良かった~」と思えることです。同じ知識を持っているので、話をちゃんと聞いてくれ、自分の弱みも否定せずに受け止めてくれる知り合いは、ここのメンバーだけです。
県外に住んでいた約5年間を除き、小さい頃から浜田に住んでいますが、全くカウンセリングが普及していないと感じています。この学びをしていなければ、僕も「カウンセリングって何するの?」と言っていたと思います。自分のできる範囲で少しでもこの知識を伝えていき、1人でも「生きるのが楽になった~」と思ってもらえるように、基礎講座を開催します。カウンセラーの先生達に協力してもらって、少人数の受講生を募集します。今この知識が必要な方は必ず浜田にも居ると思います。少しでも興味をもってもらえたら、ぜひ、体験講座へお気軽にご参加ください。
最後までお読みいただきありがとうございました。あなたが笑顔に変わる瞬間に立ち会えるのを楽しみにしております。